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芸能界におけるエキストラとは?

芸能界におけるエキストラとは?(えきすとら、Extra、Figurant)

エキストラとは、映画やテレビドラマ、舞台などで、主要な役柄ではなく背景や群衆の一部として登場する俳優を指します。彼らは台詞がない場合が多く、物語のリアリティを高めるために不可欠な存在です。エキストラは、芸能界のさまざまな場面で活動しており、作品の雰囲気作りに大きく貢献しています。

エキストラの歴史と由来

「エキストラ」という言葉は、ラテン語の「extra」(外側)から派生しており、「追加の」や「余分の」という意味があります。映画が誕生した19世紀末から20世紀初頭にかけて、エキストラという概念が定着しました。当時の映画はサイレントであり、映像だけで物語を伝える必要があったため、背景で演技するエキストラの役割が重要視されました。

特に、歴史的な大作映画や群衆シーンが必要な作品では、多くのエキストラが集められ、現実感を高めるために使用されました。戦後、日本でも映画産業が発展し、多くの作品でエキストラが必要とされるようになり、この職業が広がりました。

エキストラの構成と役割

エキストラの業務は、主に以下のような内容で構成されています:

  • 背景出演: 街中の歩行者やカフェでの客、パーティーの参加者など、特定の役割を持たずにシーンを彩るために登場します。
  • 台詞のない演技: 多くの場合、台詞はなく、ただその場に存在することが求められますが、リアクションや表情の演技が必要な場合もあります。
  • 短期間の仕事: エキストラの仕事は1日限りのことが多く、特定のシーンの撮影が終われば終了します。
  • 広範な役割: 時には警官や医師など特定の職業を演じることもあり、シーンの設定に応じた服装や小道具が用意されます。

エキストラの役割は、映像作品や舞台にリアリティと奥行きを与えることです。主要キャストだけでは表現できない背景の豊かさや、シーンの説得力を高めるために、エキストラは不可欠な存在となっています。

エキストラの現在の使われ方

今日の芸能界では、エキストラの活用がますます多様化しています。特に、リアルな群衆シーンが求められる映画や、歴史的なドラマでは、多くのエキストラが集められ、時代背景や状況を忠実に再現するために活躍しています。また、コメディ番組やバラエティ番組でも、エキストラがリアクションを取るシーンが効果的に使われています。

さらに、近年ではデジタル技術の発展により、CGを使った群衆シーンが増えていますが、それでも実際の人間によるエキストラが持つ「生の質感」は依然として重要視されています。特に、感情のこもったリアクションや、自然な動きが求められる場面では、エキストラの存在が欠かせません。

エキストラは、普段目立つことのない役割ですが、彼らがいなければ成り立たないシーンが多くあります。これからも、映像作品や舞台の世界で、エキストラはなくてはならない存在であり続けるでしょう。



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